2006年 04月 22日
映画、トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男 |
「朝の情報番組で小倉さんがトム・ダウトの映画を熱く語ってたよ」って友達に聞いてから早2週間。やっと見に行きました。トム・ダウトは1940年代から活躍したサウンド、レコーディング・エンジニア&プロデューサー。モノラルからステレオ、8トラックからマルチトラック、デジタルへとレコーディング技術の向上と共に歩んで来た人だ。ディジー・ガレスピー、レスター・ヤング、ジョン・コルトレーン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、オーティス・レディング、クリーム、オールマン・ブラザーズバンド...あとラテンレーベルの"TICO"でもマチート、ティト・プエンテらの録音に関わったようだ。うーん、スゴイ。マンハッタン計画に絡んでいた科学者だったってのもスゴイけど。
アーメットによると、初期の録音では技術的な限界もあって大きなバンドになると、リズム隊の音は軽視されたようである。まあ当時の再生機、ラジオから低音がグイグイ鳴るはずもないですけど。そんなこともあって、はじめてキャブ・キャロウェイを生で見た時の衝撃はスゴかったらしく、リズムの波がドカンときたと言っている。トムはバンドでチューバ&ベースをやっていたことも関係してくるんでしょうが、限られた録音技術のなかでリズム隊を意識しながら録ったことを懐かしそうに話してる。"いろいろ工夫して録った、どうやって録音しているのかみんな知らなかったからね、そういう時代なんだ"って。だから彼の仕事は黒人音楽をプッシュしていきたいアトランティック・レコードをはじめ、黒人ミュージシャンに重宝されたんでしょうね。
ちょっとしたことなんですが、ミキサー卓のツマミを今の形にしたは彼のようだ。初めはボリュームのツマミはダイアル式だったらしい。両手を使ってピアノみたいに調節できたら便利だなと考えた結果スライド式にしたなんて話も。
特に当時の珍しい映像が出てくる訳ではないのですが、トム・ダウトと彼に関わった人たちの言葉一つ一つには説得力がありすぎる。トップスターか業界の生き証人だから当然なんですが、"へー、そーなんやー"と思えるだけでも私にはたまらんのです。
最後は、あんたもホント音楽好きだね〜と微笑ましい映像で終わる。レイラのマルチテープをミックスして遊び、気持ち良さそうにピアノを弾く。しびれますぜ! by kim
トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男
by crazymixedupworld | 2006-04-22 15:53

